投資対象としてのラブホテル:
不安要素
ラブホテルを投資対象として見た場合の、不安要素についても触れてみたいと思います。
ラブホテルの外装・内装の流行が今後どのように移り変わってゆくにしても、「アミューズメント性」を追求していくという方向性は、なくならないように思われます。
そう、ラブホテルは人間の感性を刺激し続ける「アミューズメント型施設」であり、ラブホテルの経営は、「アミューズメント型産業」を営むということにほかなりません。
代表的アミューズメント施設のひとつといえば、パチンコ店がありますが、パチンコ店が現在抱えている不安定要素を見ていくことによって、ラブホテルの不安要素もまた、浮かび上がってくるようです。
大手のパチンコ店は膨大な広告費を使って広告(チラシ・CM)をうち、客を呼び、客から回収した(=客がギャンブルをして負けた)資金で新たにパチンコ・スロット台を買っています。
パチンコ店は、その買った台をもとにイベントを企画し(「新台入れ替え」)、店を改装し(「リニューアルオープン」)、テナント料を支払い、従業員の給料を出します。
パチンコ愛好者の中には、「新台ばっか入れないで、そんな金あんなら客に還元しろ!」と言う人もいますが、新台を入れないと集客の面で他店に遅れをとる、という恐れがあります。
しかし、高額なパチンコ台の資金を回収するには客の負けを大きくする必要がある→客離れを招きますし、パチンコ店側としても、新台と還元の問題は頭の痛いところです。(逆に、客の負けを小さくとれば店の利益は薄くなり、新台が買えない→客離れ、というジレンマ)
パチンコ産業は、つねに新しい刺激を提案することによって客の欲望を引き出し続けていかなくてはいけません。
ラブホテルも、恒常的なリニューアルによって常に客を刺激することを求められています。老朽化して不衛生に見えるラブホテルは、女性を中心に敬遠されがちで、客足が伸びず、改装の資金が調達できない、という一連の流れは、まさにパチンコ店の苦悩と同じで、アミューズメント型産業の宿命と言えます。